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日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。

2013年9月17日火曜日

イギリスの学校 アトランティック・カレッジ

学校紹介の日 スクール・オープン・デー(School Open Day)

さて、イギリスの学校・大学の始まる9月・10月。
イギリスでは、学校の紹介の日の秋のターム(term:学期)に行われます。

この夏休みは、一足先に、イギリスにあるインターナショナルの学校のオープン・デ―に行ってきました。

実は、この学校の名前を初めて知ったのは、ウェールズのわが家から車で30分の海辺に遊びに行った時。恐竜の足跡も見つかった化石で有名なウェールズの南岸のビーチ達。化石に興味のある子供たちと、石を拾いに遊びに行ったのが始まりでした。

子供たちとビーチで石集めをしていたら、海岸沿いにかすかに見える古めかしいお城。
お城の上には、海風になびく旗。
「あの旗のついている建物は何?」

これが、世界的に有名なインターナショナル・スクール アトランティック・カレッジとの出会いでした。

わが家のホグワーツスクール

娘は、小さいころから、波しぶきにかすんで見えるこの学校を「ハリー・ポッターの学校」と呼んでいました。

この夏、このハリー・ポッターの学校を訪問できるとわかり、 アトランティック・カレッジのオープン・デ―に行ってきました。

アトランティック・カレッジは、16歳から18歳が通うインターナショナル・スクールの高校です。
イギリスにあるインターナショナル・スクールですね。

カリキュラムは、イギリスの高校修了過程のAレベルを取らず、国際バカロレア(International Baccalaureate)に従っています。 

さて、わが家のホグワーツスクール。
13世紀に建てられた古城を使っており、実際に見たら、その素晴らしさは、ホグワーツ校そのものでした。近くで見ると、何倍も素敵。門だけを見ても、雰囲気がありますね。

イギリスのインターナショナル・スクール アトランティック・カレッジ (英国) 古城の門
アトランティック・カッレジへようこそ。


石でできたお城の建物も素敵ですが、庭も広くてすごい。 駐車場は、果てしなく続く芝生の丘でした。

広大な敷地には、学校のメインの施設として使われている古城以外に、近代的な建物の科学室、素敵な花壇やアートセンター、テニスコート、バスケットコート、さらに、敷地の真ん中にそびえたつ高いロック・クライミングの練習用の壁。
学生が住む寄宿舎もあちらこちらに点在しています。 ここで学校の生徒は、2年間生活をします。

アトランティック・カレッジ 石の壁 アーチから水平線が見えます。
敷地内にはいろんな庭がつづきます。遠くに水平線が見えます。

目の前は、海。 学校を背にして見る景色も広大。
学校の敷地から、海にヨットで乗り出せるようにビーチへスロープがつながっています。 

アトランティック・カレッジ (英国) 庭 目の前は海
目の前は海

海もあるけど、プールもある。海を眺めながら、泳げるアウトドア・プール。 まるで、どこかの高級リゾートのプールのようですね。
アトランティック・カレッジ (英国)スイミングプール 
スイミングプール 左の建物は室内プール

もちろん、インドア・プールもあります。 この室内プールで、地域の子供たちに、生徒がスイミングを教えたりします。

敷地内には、芝生の庭だけでなく、バラが咲いているお庭があったり、動物の彫刻が取り囲んでいる円いお庭もありました。 2足で立っている動物たちの頭は、正面を向かず、すこしだけあちらの方をみています。 どの動物もはずかしがって、すこしだけ目をそらしてこっちを見ているみたい。

アトランティック・カレッジ (英国)イギリスのバラ園と動物の彫刻
バラのお庭をまもる彫刻の動物達

「この動物の輪の真ん中に立ってみて。どの動物からも、あなたが見られない位置があるのよ。どこだか探して。」と案内してくれたタイから来た17歳の女の子が教えてくれました。

 こんな不思議なお庭もあって、ますますハリーポッターの世界を満喫。
この素晴らしい建物や背景のセッティングは、やはり、映画・テレビによくつかわれるそうです。
最近では、イギリスで子供たちに人気のテレビドラマ『DR.Who(ドクターフー)』のロケーションにも使われました。

アトランティック・カレッジ (英国) 古城の食堂 ハリーポッターがいまにでも入ってきそう。
ハリーポッターがいまにでも入ってきそうな大ホールの食堂 

ホグワーツ校の大ホールをおもわせる食堂やライブラリーも素敵でしたが、この古城の校舎で、一番感激したのが、何も知らずに入った女子トイレ。
 石でできた細いらせん階段を下りて、地下室へ。 まるで、スリザリンの寮やスネープ教授の部屋があるホグワーツの地下室に行くみたい。

わくわくして、トイレに入ったら、さらに驚くことが。
「ここは、本当にトイレ?一つ一つのトイレの個室のドアが。。。」
説明するのは難しいので、トイレのドアの写真を見てください。

アトランティック・カレッジ (英国)地下室の女子トイレのドア 中に入ると独房みたい
トイレの個室のドアとは思えない。中に入ると独房にいるみたい
 トイレとしてだけ使われるのは、もったいないという位素敵でした。
ドラマの撮影は、この女子トイレでも行われたそうです。ちなみに、男性の方も、この女子トイレを見学できます。

アトランティック・カレッジ (英国)冬景色 雪でデコレートされた校舎
冬景色 雪でデコレートされた校舎(冬も訪れてみたいですね。)

さて、建物や周りの景色も素敵でしたが、それ以上にこの学校の教育の姿勢に感銘しました。
オープン・デーに聞いた先生方のお話しを次回のブログで紹介したいと思います。

最後に、アトランティック・カレッジは、ユナイテッド・ワールド・カレッジ(United World College) 略してUWCという世界に13校あるインターナショナル・スクールのグループ校の一つです。

世界の4大陸に散らばってあるUWCの各校は、それぞれの環境にあう独特の社会活動に力を入れていて、イギリスのアトランティック・カレッジでは、地域への社会奉仕活動の一つとして、救助ボートの設計や海の救難活動・ライフガード(ビーチの監視役)も行っています。
ユナイテッド・ワールド・カレッジのエトス(Ethos)とユニークな入学申請・選考の方法についても、別の機会にブログで紹介したいと思います。


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Photos: courtesy of UWC Atlantic College (http://www.atlanticcollege.org/), Atlantic College Alumni Association in Japan (http://uwc-japan.org/uwc/colleges/ac), pigtowndesign.com (http://www.pigtowndesign.com/)