自己紹介

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日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。

2010年5月23日日曜日

イギリスのバースデーパーティ 

我が家では、子ども達のバースデーケーキは手作りです。

毎年、どんなデザインにするか子どものその時々のお気に入りを観察して、
何週間も前から決めます。

 時には、子ども達からリクエストももらいますが、ほとんどがサプライズ。 

大作(毎回大作ですが)をつくるときは、それぞれのパーツを前もって作って隠しておいて、
最後に組み合わせます。

さて、なぜオーブンもない実家で育った私が、「ケーキづくりを。」と思ったか。

『作らなければならなかった。』

 長女の1歳のお誕生日の為に、バースデーケーキを注文しようといろいろなお店を見てまわったり、カタログを見ていたときのこと、

主人から「子どもの誕生日のケーキくらい自分でつくれ。」というお叱りの言葉。


 初めての子育てで躍起になり、子どもに翻弄されていた時、睡眠不足や母乳あげで身体も気力もなく、いつもぼろぼろ。

そんな所への言葉だったので、「こんなに疲れていて、ケーキなんか焼いちゃいられないわよ。」と 夫婦けんかが始まり。 

結局、主人が「わかった。僕がつくる。」という言う一言で決着。

でも、得意な料理が、”Cheese on toast”(パンの上にチーズをかけてトーストしたもの)という彼が、果たしてバースデーケーキなどつくれるのかしら???


と心配していた所、料理づくりの上手な義母の所へ電話し、ケーキレシピを手にした彼。

ちょっとつくっちゃ、また電話して確かめて。

ようやくできたケーキは、バターアイシングののったNo.1の形の大きなケーキでした。 

1st Birthdayだからと、車で3時間かかる彼の実家から両親や親族が来てくれました。
すごい長いゲストリストができました。
一度にゲスト全員は、家には入りきらない。

しかたがないので、1歳のお誕生日は、2回に分けて行いました。

お誕生会をなぜ、2回もしなくてはいけなくなったかというと、始めは、娘のお友達ばかりを呼ぶつもりでしたが、

「日頃お世話になっているご近所の方を呼ぶべき。」という主人の意見と、

誕生日が近づくに連れ、長女と散歩していると、近所の人に、「もうすぐお誕生日ね。」という声がだんだんかかるようになり、さらには、「プレゼントを持っていきたいから。」という方もいたりして。
仕方ないので、日頃お世話になっている近所の方々もおよびしなくちゃ。

別の日に赤ちゃん友達を招待した2度目のお誕生日会も開きとたいへんでしたが、2回ともダディーお手製のバースデーケーキは好評でした。


 その翌年からは、ママもがんばってバースデーケーキづくり。
大きなNo.2の形のバースデーケーキを作りました。

それ以来、バースデーケーキは手作り。

仕舞には、ケーキづくりのお教室に通い、アイシングの講習も受けたりして。

娘が幼稚園の時は、流行っていたのが、バービーケーキ(Barbie)。
いつも、ケーキ屋さんの前を通る度、娘とうっとりとウインドウ越しに眺めていました。

これも奮闘して、長女の5歳の誕生日につくることができました。

イギリスのスーパーWaitroseのバービーケーキ
イギリスのおしゃれなスーパーマーケット Waitroseのバービーケーキ

このバービーケーキというのは、ケーキの中にバービー人形が埋まっているのですが、ドレスがスポンジやアイシングでできていて、高さもありゴージャス。
(どんなドレスにするかが、ケーキ屋さんのデザインの見せ所。)

 このケーキの為に、新しいバービーを手に入れないといけないということもあり、ケーキ屋さんでも、50ポンドからのお値段がつきます。
(長女が小さいときは、ポンド換算が200円くらいだったので、これだけで1万円。)

他のオーダーメイドケーキが、30ポンド前後なので、結構割高。

でも、パーティーで、このバービーケーキが出ると、女の子達の目は輝き、一斉にため息が漏れます。

もちろん、バースデーガールは、得意満面。

実は、このケーキ用の胴体から上だけのバービー人形が売っています。

アシチョンパ(腰から上だけのお人形)で、ケーキから出してみると結構可哀想な形。 

イギリスの子どもの誕生日会は、大掛かりなものが多く、
会場を借りて、クラスのお友達全員招待して、マジシャンやパフォーマーを呼んでと、誕生会に入れる意気込みはすごいものです。

なかには、「 バースデーパーティ費積み立て貯金」みたいなものを行なっているお母さんもいたりして。

バースデーも終わる頃に、ゲストが帰る時には、夫婦二人と子供が玄関先に立って挨拶しながら、おみやげを渡して、終わった後は、“Thank you letter”を出したりと結婚式さながらです。

2回も行なった誕生日会の後、夫婦共々疲れきって、2年目は、一度で済むようにしようと約束。

けれども、ゲストリストを短くする訳にはいかず、娘が、ナーサリー(保育園)にも行き出してからは、ゲストリストは長くなるばかり。

イギリスでは、幼稚園や小学校低学年までは、クラス全員を呼ぶのも珍しくありません。

さすがに、わが家で誕生会するのに、訳にはいかなくなってきた。

幸い、通っていたナーサリーは、バースデーパーティの時、会場として借りることができたので、何ヶ月も前からブッキング。

特にナーサリーとかでバースデーパーティーをするときは、週末しか借りれないので、半年以上前に予約を入れないといけなかったりします。

ダディーやママの手作りのバースデーケーキ。
 子供たちは、いつまでも覚えているみたいで、「何歳の時のお誕生日はロケットのケーキだったよね。」とか、10代になった今でもときどき思い出したように話します。


21歳のお誕生日まで作り続けないと。 
(日本では成人式の20歳が大きな節目ですが、イギリスでは、大学を卒業する21歳が大きなお祝いの歳)

最近、リストを作って忘れないようにしようと思ったら、もうすでに何歳のときにどんなケーキだったか忘れ始めていて、今や世界中に散らばってしまったゲストの方に、「我が娘の○歳の時の誕生日のときに、作ったケーキ覚えている?」という聞いて回っています。


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